このところ低気圧が南の海を西から東に休みなし、南に続いて西の強風、釣りにも行けず、野良にも行けず。
このオオムギ、食用というより加工用、四季の移ろいにそこはかない無常など感ずる風情に欠ける島でただひとつ、眼に映る麦秋の候はひとりもの想うには頃合かも、但し、梅雨時ですが・・・。
それはさておき、収穫したオオムギは初冬、土着の野性味たっぷりの麹菌で製麹、後作のサツマイモを原料に出来上がったのが、かの青酎。オオムギとサツマイモの二毛作の賜物です。
これに牛が脇役に入り、円をめぐってきっちり完結する循環農業が島では健在です。
アカメガシワの新芽がホキ出るのを合図に農家はサツマイモの苗床を準備します。ワラを踏み込んで作る温床に、ではなく火山島の地熱をそのまま活かした一見普通のはたけと見える苗床です。
ちょうど3月、忙しい頃です。
ウコンの収穫も最盛期です。このところの雨続きで、ビニールを破って行列を作っているのが掘りあげたウコンの根茎です。
3月いっぱい作業は続きます。
もともと多年草であるナス科のトウガラシです。
降霜がほとんどない亜熱帯に近い島の池の沢地区では、越年して次の夏、また収穫することができます。ただ、冬期に切り戻しは必要です。そこでご覧の丸坊主。
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